企業のCSRやSDGsにおいて、子供向けの教育活動への取り組みが注目を集めています。
子どもたちの職業体験や探究学習として、次世代を担う子どもたちに、社会への興味や貢献する意欲を育むための大きな役割を果たしています。

学校への出張授業や職業体験イベントとして実施する企業も増加し、子どもたちにとっても将来の役に立つ取り組みとして関心をもつご家庭も増えています。

本記事では、企業の職業体験・探究学習の事例と、企業がどのように子どもたちへお仕事やCSR活動を紹介するのかについて深掘りします。

なぜ企業は子どもたちへの教育に力を入れるのか？

子どもたちは、インターネットをはじめとしたメディアを通じて多くの情報や選択肢に触れています。

ですが、表面的な情報までしか触れられず、より深い理解にまで届いていないといった課題もあります。

子どもたちが自分自身の興味や職業に関する理解を深めることは、彼らの社会に出た際の指針となる大切な経験と言えるでしょう。

そのため、企業が提供する職業体験や探究学習は、子どもたちや子どもを持つ家庭にとって貴重な機会となっています。

企業の取り組み例

職業体験イベントの実施

夏休みなどの長期休暇や大型イベントへの出展として、職業体験イベントを実施しています。

店舗やオフィスを模したり、実際の仕事道具をつかって、子どもたちがお仕事を体験したり接客をしたりするイベントを開催しています。

エンタメ性が高く、子どもたちも気軽に楽しめることで人気の開催方法の一つとなっています。

オンラインイベントの実施

現地に集まることが難しいお子様も気軽に参加できるよう、オンラインで参加できるイベントも増加しています。

子どもたちは、オンラインでお仕事についての説明を受けたり、ワークショップに取り組むことでお仕事を体験し、プロの人に質問をしたりすることができます。

また、オンラインなので双方向のやりとりも一方向のやりとりも選択することができ、参加される人数やイベント実施の目的に合わせた方法で開催することができます。

学校への出張授業

総合的な学習の時間などの取り組みとして、学校の授業として実施します。

インターネットリテラシーや金融リテラシー、SDGsや環境への取り組みなど、企業の取り組みと学校のニーズが重なることで実現します。

単発での取り組みだけでなく、数ヶ月間など長期に渡る取り組みができる場合もあります。

職業体験テーマパークへの出展

キッザニアやカンドゥーなどの職業体験テーマパークへの出展を行います。

本格的なパビリオン(展示や設営)や、制服の着用、リアルなお仕事道具などにより、子どもたちが本格的かつ楽しめる職業体験イベントを実施します。

コンテストの実施

テーマに沿ったコンテストを実施し、子どもたちからの作品を募集します。

イラストを書いたり文章を書いたりプレゼンテーションをしたり、様々なカタチの作品を受け付けることで子どもたちに自社の取り組みを理解してもらったり、サービスについて興味をもってもらうきっかけを作っています。

開催事例

阪急阪神ゆめまちチャレンジ隊

阪急阪神ホールディングスが実施している夏休みの子供向け職業体験イベント。

鉄道やホテル、百貨店の店員、起業家など様々なお仕事にチャレンジできます。

無料で参加でき、阪急阪神沿線に住む小学生を中心に多くの子供達が参加する人気イベントです。

https://www.hankyu-hanshin.co.jp/yume-machi/challenge/

LINEみらい財団 オンライン出前授業

メッセンジャーアプリLINEが運営するLINEみらい財団による出張授業の取り組みです。

インターネット利用におけるトラブルやコミュニケーション、フェイクニュースなどについて小学校・中学校・高校での出張授業を実施しています。

公式サイトから教材資料をダウンロードすることができます。

https://line-mirai.org/ja/proposal/

子ども職業体験の取組みポイント

子どもたちに仕事を紹介する際、以下のポイントが重要です。

リアルな体験の提供

ただ単に子どもたちに情報を伝えるだけではなく、実際に手を動かしたり考えたりするワークショップなどの体験をすることでより深い理解を促します。

興味を引き出すコンテンツ

子どもたちの興味や関心を引き出すための工夫が必要。例えば、クイズや遊びなどのエンタメ要素を取り入れることで、興味関心を引き、学びのモチベーションを高めることができます。また、子どもたちの目線に合わせたファシリテーションにより、子どもたちのより深い興味を引き出すことにも繋がります。

CSRやSDGsとの連携

企業の社会的な取り組みを子どもたちに紹介することで、社会的な課題に取り組む意義や楽しさを伝えることができます。こちらも情報を伝えるだけではなく、自分たちの生活とどのように関係しているのか、といった視点で伝えることで自分事として課題に取り組んでもらうことができます。

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